羽毛吹き出しどうしましょ?リフォームで新品同様に!神戸市W様の場合

 

 

3月の下旬のことでした。

以前に綿布団の打ち直しをしていただいた神戸市・W様からお電話を頂きました。

3年ほど前に他店で購入した高級羽毛布団のご相談でした。

ベランダに干した後リビングに取り込もうとした際、うっかりと何かに引っかけたようで、羽毛が吹き出してしまったようです。

「このまま処分するにはもったいないので対応方法を教えていただけませんか?」とのことでした。

側生地を仕立て直してリフォームすれば再利用できる旨をお伝えさせていただきました。

 

翌日、淡路島へ明石海峡大橋を渡ってお越しいただきました。

 

最近重く感じるので「もう少し軽くしてほしいわ」とのご希望もあり、そのあたりも踏まえてリフォーム方法を考えてみることにいたしました。

羽毛布団を診断しました

■羽毛布団の品質

■メーカー:国内メーカー(不明)
■羽毛品質:ヨーロピアンホワイトグース98%
■羽毛重量:1.2kg
■サイズ:150×210㎝
■側生地:絹100%

ビニール袋内は羽毛がいっぱい!

品質は最高級でした

■診断した時の感覚

写真の通り、ビニール袋に入った状態でお持ちいただきました。羽毛は吹き出しておりシールなどで穴を塞いで処置できる状態ではありません。

ただ、飛び出している羽毛を目視する限りでは使用している年数も3年と少ないく劣化が少ないのでスチーム・除塵コースで対応できると判断いたしました。

スチーム・除塵コースはひどい汚れがある場合は対応できませんが、今回のように羽毛の劣化や汚れが少ない場合には最適です。また、リフォーム金額もプレミアムダウンウォッシュ(完全洗浄コース)より安価に仕上がります。

 

羽毛布団のリフォームをご提案!

■ご提案内容

■側生地:100サテン(綿100%)
■足し羽毛:なし
■仕上がり羽毛重量:1.0㎏~1.1㎏くらい
■サイズ:150×210㎝
■キルト:立体キルト 4×5-5

就寝時に首元から冷気が入ってくるのを嫌がっておられましたので、高級羽毛布団に使用する100サテンをご提案いたしました。リフォーム前の側生地がシルクだったこともあり柔らかくてしなやかななものを選んでみました。肌沿いが違いすぎると寝心地が違うと判断したからです。

次に、羽毛は足し羽毛無しコースをご希望でしたのでスチーム・除塵をした後そのままの羽毛重量を充填することにしました。おそらく1.0㎏~1.1㎏くらいになるだろうとお伝えしました。

100サテンを選択いただきました

■確定内容

■側生地:100サテン(綿100%)
■足し羽毛:なし
羽毛仕上がり重量:1.1㎏
■サイズ:150×210㎝
キルト:立体キルト 5×6×-6

スチーム・除塵コースの品質表示

リフォーム工場でスチーム・除塵を行った後計量すると羽毛が1.1㎏残っていました。グースダウン98%で品質と状態が良かったため立体キルトを5×6-6に変更しました。

ご提案させていただいたキルトのマチの高さは5㎝でしたが、羽毛の品質が良くふんわりと毛先が広がった方が暖かいい羽毛布団に仕上がるのでマチの高さを6㎝に変更いたしました。

少しの違いですが、保温性に差がでるためきめ細かい対応をさせていただきました。

キルト加工料金が追加されましたので、再見積もり金額をW様にお伝えしご了承いただきましたのでリフォーム作業を進めさせていただきました。

 

「淡路島西海岸でランチのあと、引き取りに伺います」とご連絡があり、

それから、13日後にリフォームが仕上がりお渡しいたしました。

 

羽毛1.1㎏ですがふんわりと仕上がりました

思いがけないアクシデントから羽毛リフォームを行うことになったのですが、W様にはとても喜んできただきました。特に100g羽毛量が少なくなり圧迫感を感じることがなくなったとのご感想をいただきました。

 

70代後半になると少しでも軽くて暖かい羽毛布団が手放せないようです。

W様、この度はわざわざご来店いただきまして誠にありがとうございました。

 

追記:ネット通販サイトや取次だけのお店とは違い、一枚一枚お客様ごとにオーダーメイドでお仕立てしていますので特殊なご希望にもお応えできます。布団に身体を合わせるのではなく身体に合わせたお布団がほしいわ!という方はぜひお問合せください。

 

今回は、羽毛飛び出しの時のリフォーム(仕立て直し)の実例をご紹介させていただきました。

 

▶ 羽毛布団リフォーム価格表2023

 

Follow me!