一度もクリーニングしていない羽毛ふとん★リフォームの仕上がりは大丈夫?
B様は「この羽毛ふとんは品質がいいよ!」と祖母から伝えられていたそうです。
お家をリフォームされる際に、保管する場所がないので処分する予定だったのですが、ふと祖母の言葉を思い出されご来店されました。
お持ちになった羽毛ふとんは、ご購入して25年。
一度もクリーニングしていないようですが、ダウンのヘタリが感じられませんでしたのでリフォームをお勧めしました。
羽毛布団の状態を診断しました
羽毛の品質
■メーカー:東京西川
■羽毛品質:ダウン95%・フェザー5%
■羽毛重量:1.4㎏
■サイズ:150cm×210cm
■側生地:綿100%
まず、側生地ですが25年間使用していましたので、襟元の汗シミが目立ちました。また、羽毛の吹き出しが4か所ありリフォームをした方が良いと判断しました。ダウンの方は1か月に1回陰干しをされていましたので、ヘタリが少なくリフォームするとまた弾力のある羽毛ふとんに蘇るだろうな。と予見できました。
今回の羽毛ふとんリフォームのポイント
ご提案内容
■側生地:80サテン(綿100%)
■足し羽毛:300g
■仕上がり羽毛重量:約1.3㎏
■サイズ:150×210㎝
■キルト:立体キルト 4×5-5
側生地はB様が気に入られた大胆な花柄(クレア・ブルー)をお勧めしました。綿100%の80サテンなので手触りも良い側生地です。足し羽毛は、エクセルグースをお勧めしました。
ただし、羽毛重量は飛び出しが多かったのでリフォーム工場で除塵・洗浄後、再度足し羽毛量を決めた後に再見積もりをする旨お伝えしました。
確定内容
■側生地:80サテン(綿100%)
■足し羽毛:200g
■仕上がり羽毛重量:1.3㎏
■サイズ:150×210㎝
■キルト:立体キルト 4×5-5
羽毛重量は除塵・洗浄後1100gだったので200gの足し羽毛を行いました。
それから、10日後リフォームが完成しました。
華やかで明るい羽毛布団に仕上がりました。
(後日談)
B様の羽毛ふとんのリフォームが完成して工場から送られてきたとき、ちょっとだけ気付いたことがあります。
それは、弾力が復活してとてもふんわり仕上がったことです。
元々の羽毛の品質がすぐれていたこともあるのですが、ポイントは『クリーニングしていなかったこと』だと睨んでいます。
個人的な感覚ですが、いままでもクリーニングをしていない羽毛ふとんのリフォームの方が良い仕上がりになるような気がしています。
お手入れや使用具合にも左右されると思いますが、特に今回B様のリフォームを通して再度確信をした次第です。
一度もクリーニングしていない羽毛ふとんでもリフォームの仕上がりは大丈夫ですよ!